八掛には大きく分けて4種類あります。

1)無地八掛 2)ぼかし八掛 3)共八掛 4)柄八掛

 

1)「無地八掛(むじ)

一番オーソドックスな八掛で「共八掛」意外しべての着物に使えます。既製のものもありますが、我が家ではすべて表の着物に合わせて染めます。付け下げや色無地などは着物と同色かそれに近い色がおすすめです。紬や小物などは年代やそのかたの雰囲気に合わせて色絵選びをします。

 

2)「ぼかし八掛(ばかし)

無地八掛が基本ですが、着物の地色が白または薄い色の場合、裏の八掛の色がうつる事があります、その場合はボカシ染の八掛を使います。基本的には既製の中から選ぶことになりますが、どうしても適当な色が無い場合は別染をすることもあります。

 

3)「共八掛(ともはっかけ)」は、おもに訪問着、留袖、色留の場合です。

 

これらの着物は表地と同じ生地で、表と同じように染められ柄がつきます。柄のつけ方など基本的な法則が決まっています。

 

4)「柄八掛(がらはっかけ)

全体に小紋が染められていたら、上前になる部分だけにワンポイントで花柄などがあるものがあります。どんなものにもつけられますが、ワンポイントは付け下げや色無地など、小紋は紬や飛柄の着物、色無地などがおすすめです。